【ザイオンス効果】継続性が何より大事!!チラシの配布を単発的に終わらせてはいけない本当の理由

新聞折込など沢山の人にチラシを配って周知したいとお考えのお客様に私が必ずお伝えしていることがあります。

「多くの人(場所)に1回だけ配るより、同じ人(場所)に回数を分け計画的に配布したほうが絶対に効果的!!」

これに対して
「同じところに配ったら、もったいない。意味がない。」
「チラシは1回きりのものだから、少しでも多くの人に周知したい」
とおっしゃられるお客様も少なからずいます。

これ、決して私が安定的に受注が欲しいからという理由で言っているわけではありません~。

では、
・10,000人の人に1枚づつ配るチラシ
・1,000人の人に10回づつ分けて配るチラシ
どちらが効果的なんでしょうか?

ここにも人の行動心理が表れています。
チラシで思ったような効果が出ていない方は是非、ご参考ください。

ザイオンス効果(単純接触効果)とは

みなさんこんな経験はございませんか?

「気づいたら私、この人のこと好きになっちゃってた・・・」

例えば職場や学校で、初めて会った時は何も印象に残らなかったけれど、毎日顔を合わせていると気づいたら気になっていた・・・みたいな。

まあ、あるあるな話のようではありますが、これは「ザイオンス効果(別名※単純接触効果)」と言われる働きによるものになります。

簡単に言えば人は始めは興味がないものでも、何度も触れていると徐々に好感をもつようになる効果のことです。

よく営業マンへの対応にも当てはまることですが、仮に同じ商品の売り込みに来た場合でも初対面の営業マンだと怪しさから入り、どうしても警戒心を持って対応してしまいますよね。

この効果は対人に対してだけでなく、物、音楽、匂いとか味など様々なものにたいして効果があると言われているのがポイントです。

ザイオンス効果をマーケティングに活用すると

このザイオンス効果は様々なマーケティングにて活用されています。

典型的な例は「テレビCM」

テレビCMを流す目的は、一回の視聴でたくさんの人に見てもらうためではなく、何度も繰り返し見てもらうことで自社の商品やサービスを認知してもらうようにするための施策です。
だから限られた予算の中で、時間帯や番組を絞り、決まった流れの中で繰り返し同じCMが流されています。
また、時間の長さは関係なく、接触する回数が大事と言われています。
テレビCMが15秒程度の短い時間で集中的に回数を流しているのはこの為だったんですね。

他にもSNSやブログなどで「続けることに意味がある」と言う本質はここにあります。

 

使いすぎには要注意!!やってはいけないデメリット

このザイオンス効果のチカラが発揮するシーンとして有効なのは「相手が好きなのか、嫌いなのか何も意識したことがない」というのが非常に重要なポイントです。

仮に相手が何らかの感情を既に持っているのであれば、十分な効果を得ることはできません。
好きな感情ならまだしも、嫌いな感情を持たれていたとしたら最悪です。
嫌悪感を持っている相手に、何度も何度も寄ってこられたら効果がないどころか、さらにマイナスのイメージをもたれてしまいます。
もし、そういう状態であれば別の方法を考えていきましょう。

そして、一般的にはこの効果が発揮されるのは10回までが限界とされています。
何らかの形で事前に7回触れた消費者は、その商品やサービスを利用する可能性が高まるという「セブンヒッツ理論」というのもあります。

(※接触の方法や、やり方によって変わってると思うので一概には言えないと思います。)
何回続けても無理なものは無理!と諦めることも大事です。

本日のまとめ

チラシに置き換えると、限りある予算の中で、どう上手く活用していくか、ザイオンス効果は非常に効果的な方法といえますが、多くの方が間違った認識でいるように感じます。

決して配る人数は重要ではないということ。
伝えたい内容をしっかり押さえ、基本的な構成を変えずに狙った人(エリア)に何度も繰り返す。
何度も繰り返し、効果が薄くなったらデザインを刷新するか、配布するエリアを変えるなど試みてみるのがいいと思います。

チラシで思ったように効果が感じられない方、是非一度お試ししてみてはいかがでしょう~♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください