色が与える心理効果~安心感・安定・調和を表す緑(グリーン)~
私たちの生活の中は様々な色が溢れています。
世の中にあるモノ全てに何らかの色が付いおり、配色で人は様々な心理効果をもたらします。
普段の生活する中で私たちは無意識に色に誘導されていますが、逆に言えば色彩の作用を知っていれば人々を思うように誘導することも可能となります。
作り手側は意図的に効果的な配色を選び、デザインとして仕上げていきます。
色彩を学ぶことでより効果的な宣伝効果を生み、売り上げにも大きく関わってきます。
安心感や安定、調和を表す緑(グリーン)
色についての第一回目の記事は「緑」
緑と言えば木や森といった自然という連想をする方が多いのではないでしょうか?
色にはそれぞれ「暖色」と「寒色」に分けられるのですが緑という色はそのどちらでもなく、青と黄色の間にある「中間色」にあたります。
刺激が少なく安心感がありバランスが取れた色ともいえます。
緑色がもとらす心理効果としては以下のような事が期待できます。
・心や身体の疲れを癒す
・リラックス感を与える
・疲れた目を休ませる
・穏やかな気持ちを与える
・緊張状態を緩和させる
・健康的なイメージを与える
このように人の副交感神経に働きかけることによって安らぎの効果を与えてくれます。
チラシや広告物の制作時、こういった特徴や目的を考えられている場合は積極的に取り入れてみましょう。
ただ緑を使うことでのデメリットもあります。
保守的、刺激が少ない、安心感を与える色という事もありインパクトにはかけてしまいます。
瞬時の購買意欲にはつながりにくいので特売品やクーポン、セールなどの情報に使用する事は向いていませんのでご注意を。
緑をうまく取り入れた広告
緑を多く使用した代表的なものが「健康食品系」
品質の安全・安心を一番にアピールしたいこの業界は商品広告、パッケージなどは自然の写真を背景にしたり緑を多用しています。
全体的に緑を多く使いつつ大体、金額や強調したい部分は赤や黄色のインパクトある色を使っています。
一生に一度の大きな買い物を決断する「住宅販売系」
何千万円ものお金が動く住宅をピンと来たから買うという人はまずいないと思います。
じっくり検討して時間がかかるような商品は企業や商品イメージを植え付け、信頼関係を構築させるために安らぎや安心感を出すため、住宅広告やホームページは緑を使っている企業が多いです。
また緊張をほどいてリラックスをしてもらい、敷居を低く見せ、足を運びやすくなるという効果も同時にあります。
余談にはなりますがネットショップのネット通販のランディングページ。
「ネット通販=怪しい」
と思っている方への心理的な思いを解消する為、購入ボタンを緑色にしておくだけでクリック率があがるみたいです。
本日のまとめ
このように人は色によって判断基準が大きく変わるので配色の決定は非常に重要です。
制作時は目的を明確化した上で配色を決定しないと文章がばっちりでも色が違うだけでぶれてしまう恐れがあります。
緑のメリットを十分に理解し、多くの人の目に止まるようなチラシをはじめとした広告物を作っていきましょう!!